
[Hisatoshi.K] 所属:興人ライフサイエンス 佐伯工場 製造部 製造課 入社年度:2015年入社
※所属は掲載当時の情報です
主な仕事は、製造現場を支える技術職として、現場の運営が円滑に進むようサポートすることです。製造そのものには直接携わりませんが、コストダウンや品質向上のための設備改良・工程の改善に生産技術を活かして取り組んでいます。また、そのための予算作成や、その効果を測る製造実績の集計なども担当しています。新しい設備や技術が導入される際には、生産技術部門と製造現場の橋渡し役として、技術が実際の製造現場に適用できるよう調整します。新商品の開発時には、開発段階から製造現場へのスムーズな引き継ぎを担当し、製品化に向けて必要な工程を計画しています。
私がこの仕事で一番のやりがいを感じるのは、自分の取り組みが反映された製品が世の中に出ていく瞬間を目の当たりにできることです。例えば、生産工程の改善に取り組んだ結果、製品の品質が向上したり、コストダウンを実現できたりした時には、達成感があります。また、調整した部分が実際に利益にどれほど貢献したかを金額で確認できるという点も、私の大きなモチベーションとなっています。
製造現場では、毎日同じことを繰り返すだけではなく、日々新しい改善策に取り組む必要があります。だからこそ、「今のやり方に満足せず、もっと良くできるのではないか?」という前向きな姿勢を持ち、積極的に課題解決に挑戦できる方が向いていると思います。また、この仕事では製造の現場で直接課題を見つけ、改善に取り組むことが多く、現場の「生の声」を大切にしながら他の部署とも協力して進めていく必要があります。そのため、周りの人々と関わりながら仕事を進めることが好きな方にも、とても向いていると思います。
最も印象に残っているのは、製品増産のプロジェクトでリーダーを任された経験です。このプロジェクトでは、生産量を増やすために現場調査を実施し、ボトルネックを特定した上で、改善策を立案しました。さらに、チームで協力して設備導入や人員の採用を進め、効率化を図りました。特に、現場スタッフと密に連携を取りながら、負担を軽減するための設備を導入し、生産性を向上できた点が大きな成果でした。生産量を増やすことに成功し、チーム全体が達成感を共有できた瞬間は、とても嬉しかったです。
私が仕事をする上で最も大切にしているのは「安全第一」という点です。製造現場に関わる立場として、仲間や自分が心身ともに健康でいられるよう、事故を未然に防ぐことを常に意識しています。製造現場を支援する立場としては、この意識を持ち続けることが重要だと思います。また、現場の声をしっかり聞き、他部署の意見も尊重しながら最適な解決策を見つけることも心がけています。無理な要求を押し付けても現場に負担をかけるだけですので、何をすることが最適なのかをしっかり話し合い、良い方向に導くことを大切にしています。
私がキャリアを築く上で大切だと感じているのは「わからないことをそのままにしない」ということです。疑問に思ったことや理解できないことがあれば、それを放置せず、解決することを通じて知識を深め、成長していくことが大切だと思います。知識や経験は一朝一夕で得られるものではありませんが、日々少しずつ積み重ねていくことで、新しい発想や行動に繋がり、品質向上にも繋がります。毎日の疑問を解決し続けることで、自分のキャリアは確実に成長していくと思います。
工場のDXの実現です。現在、私たちの工場ではスマート工場化を目指してDXの推進プロジェクトに取り組んでおり、私はそのメンバーを担っています。今後は、この取り組みを進め、モデルケースとしての成功を収めることを目標にしています。このプロジェクトでは、現場の作業負荷を軽減し、省力化を進めるとともに、工場内で蓄積されたビッグデータを活用した工程の最適化などを図っています。これから5年、10年先を見据え、未来の工場をどう作り上げていくかを考えながら進めています。皆さんと一緒に工場の未来を作り上げていけることを楽しみにしています。